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8/15 フェイタス [経営]

お盆の今週、湿布薬のフェイタスのつり下げ広告が山手線や京浜東北線の車両の半分を占領している。つまり、車両の進行方向か逆方向かどちらかを見ると、目に入るすべての広告がフェイタスという状況である。この広告手法、3つの点でうまいなと感じている。

1つは、広告のタイミングの問題。通常、つり下げ広告で多いのは雑誌の宣伝だが、お盆の週はすべての週刊誌が休刊となるため、物理的に膨大な広告スペースが空くことになる。JR側も広告が取れないよりはということで通常よりも広告価格をディスカウントするはずである。その1週間を狙って大々的に広告を打つのはなかなか効果的である。

2つ目は、顧客への訴求力の問題。ちょうどお盆の時期は、分散化したとはいえ未だ多くの日本人が集中的に夏休みを取る時期であり、子供に付き合って外出したら筋肉痛になってしまったというような大人が一年を通じてみても多い時期なはずである。その時期に、目に付くところにフェイタスの広告を打つことにより、同じコモディティ商品の湿布薬の中でもフェイタスを買ってみようかというインセンティブを働かせることができる。

3つ目は、広告コストの問題である。フェイタスは従来テレビCMをたくさん打ってきたが、テレビCMはものすごいコストがかかる。今回のキャンペーンは、おそらくこれだけ大々的にやったとしてもテレビCMに比べればまだ安いはずである。また、これだけの広告規模で車両を占領することにより、嫌が応にも乗客の目に付くことになり、乗数的な認知効果が期待できるだろう。広告のコストパフォーマンスという観点からもなかなかよいのではないか。


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