11/26 名馬の復活祭 [スポーツ]
ジャパンカップといえば、日本のレースでもっとも国際的に認知されているであろう年1回の競馬の祭典であるが、今年は結果的に外国馬が2頭しか参戦せず、もっぱらの関心は、ディープインパクトが凱旋門賞の汚名を晴らすべく、強い勝ち方をしてくれるかどうかという点に集まった。なかなか手強い相手が揃っており、生涯最軽量の体重であるにもかかわらず単勝1.3倍というのはものすごいオッズだが、それだけ世間の信頼と期待が高い証なのだろう。
期待に違わず、ディープインパクトは強い勝ち方をしてくれた。いつもと同様の下手なスタート、前半はスローペースにもかかわらず慌てずに定位置の最後方待機でマイペースの追走、残り800mを切ったあたりから武豊のゴーサインに敏感に反応してスパート。距離のロスなど関係なく、直線は芝の状態のよい馬場の六分どころまで出し、直線半ばで勝利が確信できる素晴らしい内容。ヨーイドンの上がりの競馬だったために、走破タイムは平凡で、それほど末脚の切れも際立たなかったが、他馬を寄せつけない横綱競馬だったことはたしか。これで彼はあと一走で引退となってしまったが、体重を少しでも回復させ、ぜひクリスマスイブに有終の美を飾ってほしいもの。それにしても今年で引退というのは本当にもったいない。
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