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11/17 おいしい商売 [経営]

各省に深く食い込んでいる某大手総研が主催する会議に出席した。講師が各省の役人、聴衆が会員企業という構成。この総研の仕事といえば、立派な会議室の場所貸しと司会進行をするだけである。このご時世、当然のことながら役人側は講師料を受け取らないのだが、総研は、それぞれの会員企業から年間ウン十万円の年会費を受け取っている。したがって、総研には、この会議を企画運営するだけでかなりの利益が転がり込んでくる構造になっている。まあ、この大手総研のネームバリュー、各省に張りめぐされた人脈、各企業に張りめぐされた人脈なくしてこのような濡れ手に粟的な稼ぎ方はできないので、これはこれで立派なビジネスモデルなのだろう。世の中に富が偏在するのはなぜなのかが分かるような気がしてきた。


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8/20 大磯ロングビーチ [経営]

大磯ロングビーチへ行ってきた。東京在住も長いものの、大磯ロングビーチへ行くのは今回が初めて。当日券で大人5,000円というのは結構な値段だが、ヤフーオークションで法人向けの優待券を2人分で5,000円で仕入れることができた。もっとも、大磯まで片道1,000円するので、トータルコストでみるとやはりそれなりにしてしまう。

大磯からシャトルバスに乗り換えて大磯ロングビーチに着き、施設に1歩入ってがっかり。とても定価5,000円を取る施設とは思えないくらい老朽化している。特にシャワー室、トイレといった水回りのメンテナンスは最悪である。さらに悪印象に輪をかけたのが、プールが芋洗い状態だったこと。お盆期間の日曜日ということもあり、ある程度の混雑はやむを得ないものの、東京ディズニーランド並みの高い価格設定をしているのだから、予約制にするとか、入場制限をかけるといった手段で、一定のサービス水準を確保すべきだろう。推測だが、おそらく、定価はあってなきがごとし(正直者がバカを見る状態)で、割引券や無料券を乱発しているから悪循環に陥っているのだろう。

一度ネガティブな印象を持ってしまうと、悪いところばかり目に付いてしまうが、プールサイドがほとんどレンガ張りなところも問題である。建設当初は高級感を出したかったのだろうが、今日のように暑い日は、タオルを敷いて寝っ転がると、すっかり岩盤浴状態である。それはそれでよいのかもしれないが、岩盤浴したくない人にとっては、(有料のものしかない)パラソル&デッキチェアも圧倒的に不足しており、逃げ場がない。また、何年も使い込んでいるようなゴムボートを1時間1,000円で貸し出すというのも法外である。

このような状況で、きちんと5,000円支払った来場客がリピーターとなるのかどうかはなはだ疑問(1人あたり2,500円でも割高感があった)だが、考えようによっては、おそらく減価償却も終わっているであろう施設・設備を活用し、維持管理コストも限りなく切り詰めて、詰め込めるだけ客を詰め込むというやり方は、夏場の短期間にとにかく儲けることだけを意識したビジネスモデルとしてはこれでいいのかもしれない。


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8/15 フェイタス [経営]

お盆の今週、湿布薬のフェイタスのつり下げ広告が山手線や京浜東北線の車両の半分を占領している。つまり、車両の進行方向か逆方向かどちらかを見ると、目に入るすべての広告がフェイタスという状況である。この広告手法、3つの点でうまいなと感じている。

1つは、広告のタイミングの問題。通常、つり下げ広告で多いのは雑誌の宣伝だが、お盆の週はすべての週刊誌が休刊となるため、物理的に膨大な広告スペースが空くことになる。JR側も広告が取れないよりはということで通常よりも広告価格をディスカウントするはずである。その1週間を狙って大々的に広告を打つのはなかなか効果的である。

2つ目は、顧客への訴求力の問題。ちょうどお盆の時期は、分散化したとはいえ未だ多くの日本人が集中的に夏休みを取る時期であり、子供に付き合って外出したら筋肉痛になってしまったというような大人が一年を通じてみても多い時期なはずである。その時期に、目に付くところにフェイタスの広告を打つことにより、同じコモディティ商品の湿布薬の中でもフェイタスを買ってみようかというインセンティブを働かせることができる。

3つ目は、広告コストの問題である。フェイタスは従来テレビCMをたくさん打ってきたが、テレビCMはものすごいコストがかかる。今回のキャンペーンは、おそらくこれだけ大々的にやったとしてもテレビCMに比べればまだ安いはずである。また、これだけの広告規模で車両を占領することにより、嫌が応にも乗客の目に付くことになり、乗数的な認知効果が期待できるだろう。広告のコストパフォーマンスという観点からもなかなかよいのではないか。


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5/4 琉球ガラス工房のマーケティング戦略 [経営]

今日は読谷村の琉球ガラス工房めぐり。この地区へ来るたびに、工房は一様にマーケティングが下手だと感じる。せっかくよいものを作っているのに、細々と直販する以外は販路が那覇の国際通りにあるおみやげ屋に限られているため、きっと大きなマージンやキックバックを要求され、かつ、国際通りにやってくる観光客以上に顧客が増えない構造になっている雰囲気なのだ。したがって、工房の収支もトントンがいいところで、工房の近代化もなかなか図れないという悪循環。市場に出回っている多くの琉球ガラスは、いくつかの大規模工場で大量生産されている質の劣るものであるが、販売価格がそんなに変わらないことが状況を悪くしている。まさに「悪貨は良貨を駆逐する」である。

では、どうしたらよいのか。潜在顧客層を増やす作業と、販路を拡大する作業の2つの作業が必要だと思われるが、まず潜在顧客層を増やすためには、東京、大阪などの大都市部において、質のよい琉球ガラスの知名度を高めるための工夫が必要である。質のよい琉球ガラスのよさは、実際に手にとってみて初めて分かるので、安直だが、高島屋などの大手デパートと提携し、質のよい琉球ガラスと、そうでない琉球ガラスを並べて置いてもらうのが手っ取り早いはずである。差別化を図るため、ある程度の強気のプライシングをしても問題はないはずだ。なお、ブランド価値を維持するためには、イオンやイトーヨーカドーなどの大型SCは避けた方がよい。

大手デパートと提携することで、販路もある程度は拡大するが、マージンの問題があるので、インターネットを通じた直販も検討すべきである。やはりアクセス数が抜群に多いヤフーか楽天ということになるのだろうが、インターネット経由であれば地勢的な不利も挽回できる。サイトには、単に商品の写真を並べるだけでなく、琉球ガラスの歴史や製造工程の解説や、質のよい琉球ガラスとそうでない琉球ガラスの違いなどを併せて掲載し、商品を実際に手に取ることができないデメリットをできるだけ和らげる工夫が必要である。

工房の方にマーケティングを考える人材がいないとしても、どうして小売りの方が食指を伸ばさないのか不思議なのだが、琉球ガラスの魅力に気づいている小売りのプロがまだ世の中にあまり存在していないということなのだろうか。


4/5 ノートパソコンの充電池の再生 [経営]

妻のノートパソコンも僕のノートパソコンも充電池が寿命を迎えており、ACアダプタを外すと30分と持たない状態だったのだが、買い換えの注文をするのが億劫でいたところ、偶然、充電池を再生してくれる業者をネット上で見つけた。エコトナー宅急便という業者なのだが、使い古したプリンタのカートリッジ、充電池を送付すれば、中身だけ新品にして送り返してくれるという環境にやさしいビジネスモデル。値段的にも新品の充電池を買うよりは安く、機種によって異なるが、1万円そこそこである。技術の進歩により、元の充電池よりも高性能になって戻ってくる場合もあるらしい。リサイクル製品というのは、普通、新製品に比べて高くつくものであるというのが相場だが、これは素晴らしい。うまく仕組めば育っていくビジネスだと思う。ネックは2つあり、1つは自分で宅急便で会社宛に充電池を送付しなければならないという手間がかかることであり、もう1つは、充電池が再生されて戻ってくるまで2週間ほどかかってしまうということ。このあたりのハードルを何とか下げれば価格面、環境面で消費者にかなりアピールできるのではないか。


1/6 三菱東京UFJ銀行 [経営]

まったくセンスが感じられないネーミングの銀行が誕生した。三菱勢が「三菱」の名前を残し、あわよくば将来的には三菱銀行復活を望んだ結果なのだろうか。単に3つの銀行名をくっつけただけならまだしも、漢字とアルファベットが混ざっているのは見てくれが悪すぎるし、縮めて呼ぼうにも何て呼んだらいいかがよく分からない。みつとう?この名称で全国に数百あるであろう店舗やATMの看板を掛け替えるのに、いったいいくらくらいのコストがかかっているのだろうか?字数が多く、年末年始の仕事ということなので、通常よりも多くのコストがかかっているのは間違いない。すぐに名称を変えて看板をまたかけかえるのだろうが、この名称をどれくらいの期間持たせられるのか見物である。名称ですらこんなセンスの悪い調整しか図れないようだと、実際の業務の統合についても同様にセンスが悪そうに思えてしまい仕方ないが、もし三菱勢が名称問題だけは他の吸収行に花を持たせ、その他の実の部分はしっかりグリップしているのであれば、それは取り越し苦労か。


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12/10 山越うどん [経営]

高松で讃岐うどんを食べ、高知で坂本龍馬像を見て、松山で一六タルトを買うという欲張りな旅行を計画した。高松に着いて、まず山越うどんという店に向かった。朝から昼過ぎまでの営業で1日1,000食出るという店らしいのだが、味というよりはどういうオペレーションになっているのかが気になった。店に着くと、さすがに行列ができており、30人くらいが並んでいる。どのくらい待つのかと思いきや、列は意外と早く進む。10分くらいで店の入口まで到達した。1人あたり20秒しかかかっていないということか。入口をくぐってようやくオペレーションが観察できるのだが、世界のトヨタもびっくりの最新鋭のシステムである。メニューはうどんのバリエーションで6種類、それに1~4の玉数をかけて計24種類(温・冷を入れるともっと)となっている。5人くらいのベテランの店員で回しており、注文を受ける人(かつ司令塔)、うどんをゆでる人、トッピングをつけて客にうどんを出す人、会計をする人、食器を洗う人という感じ。それぞれ特性があり、注文を受ける人は空で5人分くらいの注文を記憶しているし、うどんをゆでる人は注文を受ける人の指示を受けて、大釜の中から一発で適量のうどんを掬いだし、お椀に盛りつける。うどんは10玉分くらいを一気に茹でる小バッチ方式のようだ。各人の動きにまったくムダがないところがすごい。会計を済ませた後はセルフサービスとなっており、自分で好きな場所を見つけて食べ、返却場所に食器類を返すシステムなので、人件費はあまりかかっていない様子。また、プライシングは、うどん自体が1玉200円、トッピングとして天ぷらやコロッケなどを追加することができるのだが、それが1品あたり100円となっており、どちらかというとトッピングで利ざやを稼いでいる感じ。そのあたりもインフラを安価で提供してソフトで儲けるという最近はやりの経営戦略である。客1人あたりの売り上げ単価が400円と仮定すると売り上げベースで1日40万円の収入、マージンが30%とすると、1日あたり12万円、月で360万円の利益である。直感的には、うどんの値段をもう少し上げても大丈夫な気がするが、田んぼの中の出店でこれだけ稼げるのはすごい。

12/1 コートのブレイクスルー [経営]

早くも師走入り。昨日までは「まだ秋だ」と自分に言い聞かせ、コートなしで過ごしてきたが、12月になるとすぐにコートを引っ張り出してくるのは、多分に固定観念に縛られた行動である。電車などで周りを見ると、8割方の人がコートを羽織っている。観察をしていると、11月上旬から徐々にコートを着る人が増え始めるが、まずは女性が先行するようだ。ジャケットのない人がシャツの上に直接コートを着るパターンが多い。その後、だんだん寒くなるとともに、晩秋っぽいファッションをするためなのか、本当に寒いのか、周りの人に影響されるのか、コート族がちょっとずつ増え、11月下旬に一気にブレイクスルーとなる。まるで最近の日経平均のようである。人々がどういうきっかけでコートを着始めるのか、その分析をしてみると意外と面白い結果が出るかもしれない。
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10/10 スターバックスのコンビニ戦略 [経営]

連休最終日もパッとしない天気の1日。先週あたりから、スターバックスのコンビニ版飲料が出始め、生産ラインのトラブルもあり、なかなか市場に出回らない状態が続いたが、徐々に解消してきているようである。コーヒー専門店のコンビニ進出については、ドトールが先鞭をつけ、タリーズが追随したが、スターバックスはなぜかためらっていた。アメリカではペプシと提携して、広くスーパー向け商品を流通させているにも関わらずである。満を持してという感じなのだろうが、先行2社とその他のメーカーのコーヒー飲料で市場は飽和状態に見えるだけに、市場を拡げるというよりは他社のシェアを食う戦略でいくしかないように思える。そのためには、ブランド力とそのブランドを損なわないような品質で勝負ということなのだろう。しかし、コーヒー店とは違い、入れたてのコーヒーを提供することは不可能なのだから、自ずと品質の追求には限界がある。そのあたりのジレンマをどれだけ解消するかがこのマーケットで戦っていく上でのポイントということだろうか。まさに「前門の虎、後門の狼」という感じ。
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9/21 ジョージアのCM [経営]

最近流れている缶コーヒーのジョージアのCMだが、明らかに富士フイルムのCMのコンセプトをパクっていると思うので、どうかと思う。ジョージアのCMの内容は、竹中直人、丸山弁護士、野茂の3人の若い頃と現在の映像を交互に出しながら、そのバックに和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」を流すというもの。富士フイルムのCMとの違いは、本人の声によるナレーションの有無と、15秒、もしくは、30秒を1人で使っているのか、複数人で使っているのかくらいだろうか。富士フイルムのCMに好印象を持っていたので、なおさら気になっている。


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