2/23 けものみち [本]
松本清張の「けものみち」を読んだ。米倉涼子主演でドラマ化されている作品である。松本清張の悪女系の作品はすっかり米倉涼子が独占している感があるが、この「けものみち」も「黒革の手帖」と同様に、悪女が、自分の周りに群がる男どもを肥やしにしつつ立身出世していく話である。人の欲望が底なしであることをこれでもかというくらいに丹念に描いており、なかなかドロドロとしているため、読後感もハッピーエンドの小説に比べれば当然よくないが、これ以上どんな悪があるのだろうという期待感が高まって引き込まれてしまい、また展開もスピーディーで面白い。たまにはこういう小説を読むのもよい。
- 作者: 松本 清張
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 文庫
- 作者: 松本 清張
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 文庫
おすすめの本（行政改革）
おすすめの本（その他）
コメント 0