6/23 内示日と官庁訪問

官庁訪問期間中であり、学生の側からみれば、採用活動に役所の関心が向いていると思うのだろうが、実は役人の側から見れば、今日が7月1日付の人事異動の内示日であり、自分、もしくは周りの人がどこへ異動するかの方がよっぽど関心が高くなっている。僕自身は、既に自分の行き先を知っているため、形式ばかりの内示を受けたが、これまでの異動を振り返ってみると、イレギュラーな異動が多かったので、逆に内示日まで自分の異動先を知らなかった例の方が少なかった気がする。今年は、サミットの関係などもあり、夏場に五月雨で異動があるようだ。

官庁訪問のルール上、学生は、前半戦は中2営業日を置いてしか同じ省庁を訪問することができず、逆に言えば、最初の3日間は別々の省庁を回るチャンスが制度的に設けられている。個人的には、特に文系の場合は、各省庁の施策分野で自分の志望省庁を決め打ちするよりは、色々と回って、その省庁の雰囲気なり、人間なりをみて決めた方が、無事に就職できた後の満足度が高いと思うので、制度的に3つないし4つの省庁を回ることができるのはよいことだと思っている。

学生を採る側としても、1クール目が終了する今日で、うちの役所を志望する学生が一通り出切ったことになり、実質、この3日間の訪問者の中から選んでいくこととなる。今日も何人かの学生の面接をしたが、女高男低の傾向は変わらないものの、今日はなかなかよい学生と会うことができた。3日目に来る学生というのは、よほどの事情がなければ、第三志望でうちの役所を訪問しているということであり、そういうよい学生をうちに来させるためには、こちら側に学生の志望順位を変えられる逆転要因があるか、学生が第一志望や第二志望の役所から切られるといった外部要因がないかぎり難しい。個人的には、1日目や2日目に来た学生よりも、3日目に来た学生をいかに変心させるかに闘志を掻き立てられる。

コメント 2

正直、1クール、2クールというのが、よく分からないので、教えていただけませんか。
by 訪問者 (2006-07-22 17:33) 

一言で説明するのは難しいのですが、第一志望の省庁を回ることができる日を基準として、第1クール、第2クールなどと俗称されています。今年の場合、第1クールは6月21日～23日、第2クールは6月26日～28日、第3クールは6月29日と30日、第4クールは7月3日と4日となっていました。第1クールと第2クールは3日に1回、第3クールと第4クールは2日に1回訪問することができるため、クールの長さが異なっています。詳しくは、人事院のホームページをご覧ください。
http://www.jinji.go.jp/
by quechee (2006-07-24 00:16)