6/24 MI3 [映画]
MI3(ミッション・インポッシブル3)の先々行ロードショーを観てきた。ベルリン、ローマ、上海と大規模な海外ロケを繰り広げ、ものすごい予算を使っているだろうことが容易に想像できる映画である。テンポが速く、大規模なアクションが連続で来るので、途中で飽きることなく、満足度はかなり高かった。もっとも、ハリウッド映画そのものなので、ストーリーを期待していくのは間違いである。
今回うまいなあと思ったのは、この映画のマーケティング戦略。通常のテレビCMなどのマスメディアへの露出に加え、DHLとタイアップしたCMを流したり、トム・クルーズに国交大臣を訪問させたり、新幹線を借り切ってファンとの交流会を開催したりと、マスコミが取り上げてくれる可能性の高い費用対効果の大きい突飛なイベントを組んでいる。さらに、公開スケジュールが上手に組まれている。最近多い手法だが、実際の公開日が2週間後であるにもかかわらず、先々行ロードショー、先行ロードショーと称して、週末にだけ先行公開するのである。「週末限定」と潜在的観賞者の飢餓感を煽りつつ、実際の観賞者には「自分だけ特別に観れた」という満足感を与える、「希少性」「特別感」に訴える手法なのだが、人が映画を観るのはほとんどが週末だろうから、配給側にとっては、上映機会を週末に絞ってもそれほど実害はない。むしろ、必要以上の満足度を刷り込まれた実際の観賞者の口コミで、今後の観賞者数は伸び、上映期間も延びるのではないだろうか。
コメント 0