10/20 駐在刑事 [本]
笹本稜平の「駐在刑事」という本を読んだ。警察ものの短編集であるが、笹本稜平標準からすると物足りない印象。元来、長編を書く作家が無理に短編を書いたからなのか、冒険小説を得意とするにも関わらず、警察小説に手を出してしまったからなのかはよく分からないが、どうも短編それぞれが決められたページ数を意識しすぎて、展開がギスギスしてしまっている感じ。そうすると、読み手としても残っているページ数を意識してしまい、小説に集中する以前に、どうやってフィナーレに向けてまとめていくのかという方を考えてしまう。悪循環である。次作は、また本来のスケールの大きい長編の冒険小説に戻ってほしいもの。
2006-10-20 08:30
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