1/18 観想力 [本]
元アクセンチュアのパートナーによる、物事の考え方についてのトレーニング本?である。「観想力」というタイトルだが、「観」察する力と「想」像する力が相まって初めて物事の本質が理解でき、ブレイクスルーが生まれるという趣旨だろうか。この本の中で一貫して著者が述べているのは、常識を疑い、物事を複数の視点から眺めて分析することの大切さ。切々とその大切さを訴えるのではなく、色々な問題を出しながらそれを読者に体感させるアプローチである。最初のつかみの部分で「空気はなぜ透明なのか?」という設問があり、さっそく考えさせられるほか、本全体を通じて様々な設問があり、分量がコンパクトであるにもかかわらず、なかなか読み進めることができない。物事を深く考える機会が減る中、その考えるきっかけを与えてくれること自体に大きな価値のある本だが、さらに自分の知らなかった知識も新たに得ることができ、一石二鳥だった。大学生から社会人まで誰が読んでも目から鱗の良書である。
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