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2/2 法令協議 [日記]

霞が関ではこの時期、今の通常国会に提案する法案を各省が閣議決定に向けて最終調整する時期であるが、この閣議決定の前提として、各省の合意を得ておく必要がある。閣議の前日に開催される事務次官等会議で1人でも「反対」の意思表示をすれば、その法案は閣議決定し、国会に上程することができない。このため、霞が関には2週間ルールなるものがあり、閣議予定日の2週間前までに各省に法案を送付し、協議することになっている。今年の通常国会に提案される法案数は、例年よりも若干少ない90本強とのことだが、若干の例外を除きそのほぼすべてが霞が関中で流通し、質問や意見の応酬が展開されることとなる。

そのような状況の中、今日、他省が提出しようとしているいわくつきの法案で課長級の対面折衝が行われることになり、同席することとなった。課長級の折衝といえば、通常は政治状況なども勘案しながら、議論を収束させるべく最終的な調整が行われる場のはずであるが、先方の課長は、恥ずかしげもなく「自分には何の裁量もない」「原案で納得していただきたい」「修文を主張するのであれば、省内に持って帰ることができる前例を示してほしい」を繰り返すのみで、交渉というよりは局長のお使いで来ただけ。何の進展もなく月曜日に局長級の折衝をセットすることになった。何のための課長級折衝だったのか、よく分からない。


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