3/31 マクドナルドの新戦略 [経営]
マクドナルドが驚くべき戦略を発表。値下げは値下げなのだが、その理由が面白い。「1円単位の小銭のやりとりは煩雑で時間がかかるので、全部キリのよい価格にしてレジ前における客の滞留時間を短くし、客数をより多くこなすことで収益力を上げるため」なのだそうだ。たしかに、いつも客が並んでいるような繁華街の中心部にある店舗であれば、それだけたくさんの客を捌けるようになるのかもしれない。しかし、レジで客を素早く捌いたとしても、客席の容量が十分でないと座るために並ぶ人が増えてしまうだけ、つまりボトルネックの位置が変わるだけなのではないか。また、これは個人的な印象かもしれないが、マクドナルドは、むしろ、いつも空いている郊外型店舗と、昼食時だけ客が並ぶ店舗の方が圧倒的に多いのではないか。こういう店舗において客1人あたりの単価を下げるのは得策なのかどうか。まあ、当然マクドナルドの経営陣は厳密な分析をして、値下げ自体による客数の増加と、キリのよい値段にすることによる客の回転率の効率化の方がデメリットを上回ると判断したのであろう。マクドナルドの平成17年度の決算の数字がどうなるか見物である。
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