11/29 楽天とTBSの和解 [ニュース]
三井住友銀行による和解提案を袖にし、楽天とTBSの経営統合の話は、決裂→楽天によるTOBという展開かと思っていたら、土壇場で和解交渉へ向かう方向になったとのこと。その陰では、旧興銀つながりで、みずほ銀行が仲介したらしいが、みずほ銀行にとっては、まさに漁夫の利である。このニュースを受け、楽天のファイナンス面のリスクが低下したと受け取った株式市場では、低迷を続けていた楽天株が急上昇、逆に、TOBの可能性が低下したため、高値域にあったTBS株は急降下。中長期的には、三木谷社長が言うように、インターネット通信分野と放送分野が融合していく方向にあるのは自明であり、尻すぼみのTBSにとっては、この楽天のオファーはいい話のように思えたが、TBS首脳のプライド、その友達の財界人たちのプライドが新参者に屈するように映ることを許さなかったのだろうか。ライブドアとフジテレビの闘争のときに比べれば、三木谷社長はだいぶスマートに話を進めたように思えるが、なかなか従来の社会構造を変える話というのは難しい。今後の和解交渉の中で、TBSに名を与えつつ、楽天がうまく実を取る解決策が得られることを望む。
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