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12/14 姉歯事件の証人喚問 [ニュース]

耐震設計の偽装の問題で、姉歯氏や内河氏など関係者が国会に証人喚問された。刑事告発が確実なこれらの人たちに対して、その刑事捜査の詰めの段階で、立法府が国政調査権を用いて証人喚問することが真実の解明という観点から適切なのかどうか。国会の場における証人の証言や国会議員の意向というのは陰に陽に捜査に影響を与えるものであり、こういう現在進行形の事件に対する国政調査権の行使については慎重であるべきだ。もちろん、国民には知る権利があるので、その代表たる国会議員がそういう影響を慎重に検討した結果として出した結論がこの証人喚問であるならば、誰も文句は言えないだろう。

しかし、実際の質疑を見ていると、どうも与野党問わず、手柄争いみたいな感じになっており、マスコミのワイドショー的なノリである。質問者たちが黒幕と言われる内河氏を全国に生中継されている国会の場で断罪したいと考えているのは見え見えであり、業界の構造的な問題にはほとんど手がつかず、スケープゴートを2~3人出して事件の幕を引くといういつものパターンである。不動産業界や建設業界と関係の深い議員も多いだけに、その線で落としてしまいたいという意向も見え隠れするが、実際、この事件が特異的な事例なのか、それとも氷山の一角なのかは分からずじまいであった。


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