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6/13 福井総裁パージ [ニュース]

日銀の福井総裁が村上ファンドへ出資していたという事実が明るみに出て、アメリカの株式市場の不調と相まって、日本の株式市場も暴落。さっそく、マスコミ各社は福井パージを始めた。要は、福井総裁が日銀の副総裁を辞任後、民間企業在籍時に村上ファンドに1,000万円出資し、解約しないまま日銀総裁に就任し、ようやく最近になって解約したという一連の行為が、現職の日銀総裁として適切だったかどうかということなのであるが、どうも報道を見ていると、「現在の日銀総裁が、社長が逮捕された村上ファンドに出資してボロ儲けをしていたことがけしからん」という若干すり替えられた話になっていることに気づく。

当時民間人の福井さんが、村上ファンド組成時に友人であり、アントレプレナーであった村上さんに頼まれて一肌脱ぎ、退職金の一部を出資したのは非難されるべきようなことではないし、日銀総裁に就任したからといって、自分ではポートフォリオをいじることのできないファンドをそのまま保有することも非難されるべきようなことではない。もし非難されることがあるとすれば、村上さんが地検特捜部に狙われていることを知って急いで出資を解約したことぐらいだと思われるが、おそらくこれはそのまま解約せずにいたとしても村上さんが逮捕された時点で同じように非難されただろうから、福井さんとしては他に選択肢のない中の二択だったと言える。

マスコミが、「利回り1割を超えるようなファンドは怪しいから村上さんは逮捕された」「日本の金融政策の責任者がそもそもそういう人と付き合いを持っていたのがおかしい」「1,000万円もの大金を出資して結果としてボロ儲けをしていたのはさらにおかしい」といった言いがかりに近い話、そして世間受けしそうなやっかみに近い論調なのは、発想の貧弱さを感じる。

仮に、当時民間人であった福井さんが、野村證券の投資信託に1,000万円投資し、その投資信託が結果として利回り1割を超える好成績を収め、最近になってそのファンドマネジャーがインサイダー取引容疑で逮捕されたので、現職の日銀総裁である福井さんは投資信託を解約したという場合、これは非難される行動なのだろうか?それとも、日銀総裁就任時に、投資性のある金融商品はすべて解約し、定期預金に預け替えるべきなのか?


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