8/5 「場の空気」が読める人、読めない人 [本]
最近は、ロジックブームが一段落し、コミュニケーションが代わりに台道しつつある。表題が面白いと思い(見た目が9割ということで、題名の善し悪しが本を買う場合の大きな関門である)、福田健という人が書いた新書「「場の空気」が読める人、読めない人」」を読んだ。中身を読んでみると、何かコミュニケーションについて具体的な指南が得られるという代物ではなく、コミュニケーションのギャップが発生する典型例(たとえば、夫婦間の会話など)をたくさん検証し、その実例に則して、どのように対応すればコミュニケーションのギャップが防げたかということを解説している。最後に申し訳程度にコミュニケーション力を向上させるための技術が欠いてあるが、単に「聞き上手になれ」「相手の立場に立って話をしろ」という当たり前のことを繰り返し書いているだけで、あまり深みがなかった。仮にもコミュニケーションの解説本なのだから、この部分をもう少し手厚く書いてほしかった。
「場の空気」が読める人、読めない人―「気まずさ解消」のコミュニケーション術
- 作者: 福田 健
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
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