8/18 法廷戦術 [本]
久しぶりに姉小路祐の小説を見つけたので、つい買ってしまった。まともな法律小説を書く作家というと、海外ではジョン・グリシャムが大家だが、日本だと中嶋博行か姉小路祐くらいしかいない。いずれも本業が忙しいのか、なかなか新作が出てこないのが残念なところ。今回の「法廷戦術」、短編集で、法廷をめぐるいくつかの事件を盛り込んでいるが、それぞれがなかなかうまく構成されており、読んでいて飽きない。かといって、短編集にありがちな描写の浅さというのも感じなかった。日本でももう少し法律小説を書く作家が増えてくれればよいのだが、法曹人口が増えれば期待できるのだろうか。
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