6/20 福井総裁パージその2

マスコミは、久しぶりにおいしい獲物を見つけ、福井総裁に対するパージを強めている。それに追随する議員も増えており、どうなっているんだとも思うが、与野党含め、自分が福井総裁の首を獲るんだといきり立っている。

福井総裁もそういった批判に抗しきれなくなったのか、村上ファンドへの出資によって得た利益の寄付、元本の寄付、給与の3割カット6ヶ月という厳しい自主的なペナルティを課してしまった。正論から言えば、まったく自分の行動を恥じることはなく、自主的なペナルティも課す必要はないと思うが、マスコミに動かされている世論を考えての政治的な判断なのだろう。しかし、一方で、これは自分の非を認めた行動であり、どうもよくない方向に働くような気がする。

それよりも、マスコミは、このまま福井総裁パージを続け、仮に福井総裁を辞任に追い込んだら、その後の日銀総裁をどうするつもりなのか、何らかの考えがあって無責任なパージを続けているのだろうか？これほど上手に金融政策を進めている総裁は久しぶりだと思うのだが。まあ、順当に行けば、財務省出身の武藤副総裁がそのまま昇格するということか。