7/21 福田さんの不出馬

福田さんが総裁選に出馬しないことを明言したことによって、安倍政権の実現に向けて早くも大勢が固まりつつある。それほど、福田さんの不出馬というのはインパクトの大きいニュースだったわけだが、やはり安倍さんに対する世論の支持の大きさに抗しきれなかったのか。ただ、「もう年だから」というのは言い訳として寂しいと思う。総理は年だからできなくて、国会議員であれば年でもできるという理屈はおかしい。安倍さんにとっては、来年の参院選、そしてその後に控える衆院選という大きなハードルが2つあるが、どう攻めるかというよりも、どう傷を少なく守るかということがテーマなだけに、超タカ派にとってはつらい仕事だと思う。また、内政、外政とも難しい課題をたくさん抱えており、内政面では特に消費税の問題、憲法改正の問題の扱い方が大きく支持率に響いてくる。外政面では、タカ派としての顔をどううまくオブラートに包みながら中国や韓国と接していくかがポイントだと思うが、強い日本を期待する一方で、これ以上に関係がこじれるのではないかという不安もある。いずれにせよ、自民党内の小うるさい舅姑連中をどう捌くかがご本人にとっては当面の最重要課題なのだろうか。