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8/29 社会保険庁の粛清? [ニュース]

社会保険庁の一連の不祥事の関係の処分が発表された。「前例のないほど厳しい処分」との触れ込みだが、どこが?と首をひねりたくなるような内容。たしかに、人数的には1,752名という大量の人数が処分の対象となっているが、大半が訓告と厳重注意にとどまり、一定期間昇格できないものの、本人にとっての実質的なデメリットはほとんどない。かつ、こういった処分を受けている人間のほとんどがいわゆる社保庁プロパーの現場の人間であり、社保庁本庁サイドや厚生労働省本体で処分を受けているのは一握り。実際に不正を行った担当者が処分を受けるのは当然だが、問題は社保庁の腐った状況を知りつつも、ここまで放っておいた歴代の幹部陣の不作為責任の追求。「キャリアには傷をつけない」という霞が関の世界のルールがこの場面でも適用され、実際に処分を受けたキャリアは、民間人の社保庁長官を除けば次長、運営部長、年金保険課長の3名(いずれも訓告)のみ。おそらく本人たちは、「たまたまその職に就いていただけであり、運が悪かった」くらいにしか考えておらず、また、これまで社保庁に関係してきた大部分の無処分のキャリアたちは胸をなで下ろしていることだろう。「トカゲのしっぽ切り」とはこのことを言うのだろう。今年の厚生労働省の人事は、この社保庁の処分が固まるまでフリーズされていたが、監督サイドの責任の追及がここまでいい加減だと、また事なかれ主義によって不祥事が起こる可能性が高いと思う。永田町が総裁選にうつつを抜かしている間にうまく骨抜きにしたなという感じ。


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