SSブログ

10/26 履修不足問題 [ニュース]

日本のあちこちの高校で社会科の科目を生徒に履修させておらず、たくさんの生徒が卒業の危機に瀕しているという話が世間を賑わせている。落第ギリギリで学校の温情で卒業させてもらった身としては、高校の授業で習ったことで今の実生活に活かされているようなことはほとんどない(逆に授業外で学んだことはたくさんある)と思えるが、やはり形式を整えることが大事なのだろうか、大学入試が落ち着いてから卒業まで集中授業を実施して無理矢理に単位を取得させるプランを考えている高校が多いようである。授業を何コマやるかということよりも、授業を行った結果として生徒の学力がどのようになったのかということを測り、単位を与えるか否かを決める方が重要だと考えるが、こういう考え方は生徒の個性をかんがみない偏差値主義などと批判されてしまうのだろうか。まあ、大学入試と卒業が迫ったこの時期にジタバタと補講をしても生徒が大変だし、浮ついた気持ちで授業を受けても生徒の身に付かないので、杓子定規なルールを適用するのではなく、何らかの折衷的な救済措置を講じてほしいもの。マスコミや国会などは教育の危機として大騒ぎしているが、教育の危機はむしろそのような数字合わせ以前の、より根本的なところにあるのではないか。


10/24 携帯番号ポータビリティ [ニュース]

今日から携帯電話番号のポータビリティ・サービスが開始、携帯電話キャリア各社の戦国時代が始まったと報道されている。昨晩、ソフトバンクの孫社長が自ら記者会見し、電撃的な料金のディスカウントプランを発表して、火に油を注いでいる。今回の制度導入はauに有利だとか、ソフトバンクの捨て身の新料金制度によりソフトバンクに流れるといった説があるが、自分がまったくドコモからキャリアを変える気がないこともあり、個人的にはそれほどのマーケットの激変は起きないのではないかと思っている。その一番の理由は、キャリアを変えると、これまで使っていた携帯電話の端末が使えなくなってしまうからである。端末の購入のために支払った価格、メールアドレス、電子マネーなど、キャリア変更を阻む要因は多い。技術的には可能らしいのだが、現段階では、販売奨励金の問題もあり、各社は意識的に端末の互換性を排除してしまっている。まあ、これらの問題は追々改善されていくだろうから、今回の制度変更は一歩前進というところだろうか。携帯電話キャリア各社への要望としては、釣った魚にも少しは餌をあげてほしいもの。


10/19 ドーピングの「衝撃」 [ニュース]

ディープインパクトが凱旋門賞の際にドーピングし、失格、賞金の剥奪があるかもしれないというニュース。聞いた瞬間、言葉を失ってしまった。よく聞けば、今回、尿検査で検出された薬剤は、日本では通常使われない薬剤であり、日本のドーピング検査ではひっかからないものであるとのこと。また、フランスでは、ドーピング規制が厳しく、自然由来以外の物質が検出された場合にはすべてドーピングということになるのだという。ただ、このような事実があるからといってルールはルールであり、罪が免ぜられるものではないことは確かである。フランス滞在中にディープインパクトのノドに異常が発生し、その治療目的で投与された薬剤が原因で、決して故意ではないらしいのだが、いずれにせよ厩舎サイドの管理の甘さは糾弾されて然るべきだろう。この事件によってディープインパクトの強さや種牡馬としての価値が些かも否定されるものではないだろうが、クリーンなイメージが損なわれてしまったことは本当に残念である。一つ言えるのは、ディープインパクトは自分でドーピングできないのだから、彼自身は悪くないということ。逆に怖いのは、汚名を返上しようと、馬主サイド、厩舎サイドが今後引退するまで無理使いを始めることである。引退撤回まではないのだろうが、特に来週末の天皇賞を使うかどうかについては、ディープインパクトの状態を最優先で考えてほしいものである。


10/18 間の悪い広告 [ニュース]

トルコで日本人ツアー客の乗った観光バスが横転し、多くの日本人が死傷したというニュース。海外へ行く際には、あまりこういった事故の発生のリスクを意識せずに行き、そして帰ってくるが、特に途上国においては事故や犯罪に巻き込まれるリスクが国内にいるよりも程度の差こそあれ格段に高くなることを常に意識しなければならないと思った。まあ、リスクを意識したからどうなる話でもないのかもしれないが、少なくとも自分でコントロールできる範囲においては注意深く行動できるだろう。

ところで、今日の日経の夕刊に何とも間の悪い広告が載っていた。JTBが気合いを入れて掲載したのだと思うが、1面半すべてカラーを交えたトルコのツアー特集。社会面に大々的にトルコの事故の詳細やHISの対応が掲載されている中、これは本当に間が悪い。事故の一報は朝方に入っていたはずなのだから、夕刊の印刷を始めるまでには余裕があったのであり、広告を差し替えるなり、やめるなりの対応はできたはずだが、JTB側も新聞社の側も誰も気づかなかったのだろうか。広告として限りなく価値が低減してしまったし、逆に「デリカシーがない」と世間の反発さえ招きかねない。広告を載せる載せないで被害者が発生するわけではないが、企業のリスクコントロールの甘さが垣間見えた気がする。


10/16 ハワイの大地震 [ニュース]

ハワイ島のカイルア・コナの沖合を震源とした大地震が起きて、フリーウェイの交通が寸断され、大規模な停電が起き、空港の離発着もストップしているとのこと。ちょうど1ヶ月半ほど前に滞在していた、まさにその場所なので、あのあたりの光景や雰囲気を鮮明に思い浮かべることができる。ガイドさんに「ハワイは火山の島だけれども地震は少ない」と聞いていた直後だけに、今回の地震の発生は意外である。逆に、自分が滞在していたときに地震が起きる可能性もあったわけで、それを考えるとちょっと空恐ろしい。幸いなのは、死者が1人も出ていないということ。たしかにあのあたりはホノルルみたいに家屋が密集しているわけでもなく、高層の建物も少ないので倒壊する建物が少なく、倒壊したとしても小規模だっだだろうから人的被害は少なかったのだろう。また、日本とは異なり、アメリカの家はガスを使っていないはずなので、火事の発生も防げたのではないか。もしかしたら、もうすぐ新たな噴火があると言われながらなかなか噴火しないマウナロア山の噴火の予兆なのだろうか?


10/10 GoogleのYouTube買収 [ニュース]

北朝鮮の地下核実験強行は1つの大きなニュースだが、いつかやるだろうという予想ができたという点で、その時期が意外に早かったという驚きはあったものの、一応想定内の出来事。それよりも僕にとって衝撃的だったのが、GoogleによるYouTube買収のニュース。2,000億円弱で株式交換の方法により買収するとのことだが、Googleにとってはまた1つ強力な媒体を得ることになる。また、YouTube側にとってもベンチャーキャピタルからの資金調達に頼るよりはGoogleから資金を得た方が安定的である。YouTubeをどう評価し、2,000億円という金額をどのように算出したのかという点に興味があるが、直感的にはGoogle側にとっておいしい取引のように思う。まあ、YouTube側も当面の資金確保という観点から背に腹は代えられなかったということか。しかし、今回の買収がwin-winであることは間違いなく、動画関連のコミュニケーション・マネジメントについてはYouTubeが、コンテンツからキャッシュを生む術についてはGoogleが知見を有しており、これから本格的な動画の時代へ突入していくことは確実であることをかんがみると、シナジー効果は計り知れない。このGoogleの進撃に対して、今度はマイクロソフトやYahooがどう迎撃するのだろうか。いよいよ三国志の時代に突入ということか。


10/9 品川区長選 [ニュース]

昨日の品川区長選、投票率が史上最低の33.9%だったとのこと。品川区民である有権者のうち3人に1人しか投票していないということで、選挙結果は民意を反映しているとは言い難い。もちろん有権者側にも責任はあるが、三連休の中日を投票日としてしまった無神経な(意図的か?)行政の責任も大きい。

その区長選、与野党相乗りの品川区の前助役が圧勝するのかと思いきや、なかなかの接戦で、結果3,500票差の僅勝だった。投票率が5%高ければ結果は違っていただろう。僕は消去法で前助役に投票した口だが、もう少し魅力的な候補者が立候補してくれないものか。せめて民主党に独自候補を擁立してほしかった。

区長選と併せて実施された区議会議員の補欠選挙、これも低投票率の恩恵なのか、民主党候補が4人も立候補していたにもかかわらず、4議席の配分が自民2、民主1、共産1となり、自民党の勝ちとなった。これも消去法的に僕が投票した民主党候補は当選したが、大井町駅前での活躍?に注目していた27歳の民主党候補は落選してしまった。末端行政体とはいえ、当選までの途はなかなか遠いもの。


10/1 凱旋門賞 [ニュース]

ディープインパクト、本当に残念だった。レースを観るに、決して力負けではなく、人気薄の馬の大駆けにしてやられてしまった感じ。実際、武豊の騎乗はほぼ完璧だったと思う。「早仕掛け」と批判する向きもあるようだが、有力馬に騎乗している以上、あのような横綱競馬を取るのはむしろ当然。内枠のスタートだったにもかかわらず、中盤でうまく外に持ち出し、最大のライバルと目されていたハリケーンランを内側に閉じこめてしまったのは本当に鮮やかな手綱さばきだった。残り500mの直線の入口では手応えも良く「これは」と思わせたが、最後の100mで重い芝と勝ち馬との斤量差のせいで差されてしまった。ディープインパクトが他馬に差される場面は初めて見たが、ディープインパクト本人が一番悔しいだろう。まあ、「たら」「れば」が通用しない勝負の世界なのだが、前半のペースがもう少し速かったらと考えずにはいられない。これに懲りず、ぜひリベンジを期待したい。


9/30 自治体の不祥事 [ニュース]

岐阜県では職員の6割にあたる4,000人強が裏金問題で処分され、福島県では現職知事の親族絡みの汚職事件で知事が引責辞任するに至った。いずれも行政を舞台にした公務員の金を巡る事件であり、最近、とみにこのような事件の摘発が増えている。特にこの2県では、自治体幹部の事件への関与があり、組織的な事件である点で問題が根深い。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではないが、悪いことであると知りつつ、組織的に行うことで遵法意識の低下、いやそれ以前のモラルの低下を引き起こしてしまうのだろう。岐阜県など、職員の6割という数字を見ると、むしろまともな職員に対して意識的・無意識的に裏金の捻出や処理を強要するような組織文化が根付いていた可能性すらある。このような不祥事が頻発することは同じ役人としてものすごく悲しいことであるが、そもそもどうしてここまで腐ってしまったのかというプロセスをきちんと解明しないと、同じような事件が再発することは避けられないだろう。特に、少なくとも就職時には国民平均よりも高い規範意識や社会に対する想いを持っていたであろう人たちの集団がどうしてこうなってしまうのか、疑問を禁じ得ない。

一方で、公務員の飲酒運転、わいせつ行為が新聞などに取り上げられない日はない状況である。こちらは、昔と比較して発生件数自体も増加しているのだろうが、それ以上に摘発が強化された結果として顕在化する事件が増加し、さらにマスコミに取り上げられる事件も大いに増えているのだろう。いずれにせよ、そもそもの事件を起こす公務員が一番悪いのだが、これだけ世の中で騒がれているのにやってしまうというのは、ものすごく感度が低いのか、それとも病気なのか。


9/26 安倍内閣発足 [ニュース]

安倍内閣が発足した。多くのマスコミで語られているように閣僚は論功行賞、首相補佐官は安倍カラーという感じだが、個人的には論功行賞は当たり前だと思う。総裁選で自分を応援してくれた人たちを報いる、そうでない人たちは報いないという価値基準をはっきりさせることはリーダーシップを発揮する上での基本なのではないか。もっとも、自分に報いた人の中で誰を実際に閣僚に選ぶのかという点で、今回の内閣の人選は、役人的にはちょっと大変な人(色々な意味で)が増えてしまったなあという感じである。わざと各省を弱めて、官邸主導を強めるという高等戦略なのか?

もう一つ注目したのが夜の安倍新総理の記者会見。内容が抽象的で、自分の給料を30%削減すること以外はよく分からなかったが、プレゼンテーションの仕方は抜群だった。よほど特訓を受けたのだろう、話し方のスピード、語句の区切り方、目線の動かし方などなどかつてプロンプターを導入して会見を行った細川さんを彷彿させる出来だった。目線がきょろきょろしてしまうという短所もうまく封印できていた。若さとプレゼンテーションの上手さでアドバンテージがあり、本格政権となり得るポテンシャルはあるが、あとはどうやって国民の期待に応える結果を出していくのかというところか。とりあえずはお手並み拝見。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。