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11/24 やらせの問題 [ニュース]

ここ数週間、タウンミーティングのやらせの問題が噴出し、国会の場を中心に世間を賑わしている。現在、実態を調査中とのことだが、特定の人に謝礼金を払ってまでお仕着せの質問をお願いする行為は、政府の役人のやることとして許されるものではない。謝礼金が予算化できているところがまたすごい。しかし、いったいどこまでがやらせでなくて、どこからがやらせなのだろうか。

日本人は元来謙虚な人種なので、なかなか大人数の前で話す行為を好きこのんでやらない。このため、セミナーや会議などの前に「何か発言をお願いします」などとお願いするのはよくある光景である。また、一歩踏み込んで、「発言いただけるなら、このような感じでいかがでしょうか」と発言案、質問案をあらかじめ渡しておくこともままあるかもしれない。これらはやらせなのだろうか。個人的には、ちょっと違うような気がする。なぜなら、発言するかどうか、そして発言するにしても発言案のとおり発言するかどうかは依頼された者の意思に委ねられているからである。

もしかしたら、何がしかの対価の存在がやらせかどうかの基準になるのかもしれない。しかし、直接の金銭の授受があった場合は明確だが、発言をお願いした場面とは離れた世界で利権が絡む場合などは判断が難しくなる。贈収賄の立件と同じで、関係が間接的になればなるほど、今度は対価とは何かという話になる。よくある話として、役人が与党議員にお願いして、委員会などで振りつけどおりの質問をしてもらう行為はなかなかのグレーゾーンかもしれない。


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11/21 復党問題 [ニュース]

自民党が復党問題で揺れている。参議院自民党が来年の参議院選挙対策のために執行部に郵政造反議員の復党を求め、執行部がそれを受け入れて穏便に復党させようとしたところ、小泉・武部ラインと小泉チルドレンが騒ぎ始めたという構図。

造反議員側からこの事象を見た場合、議員である以上、無所属での活動には限界があり、どこかの会派に属さないと一人前の政治活動ができないというのが現代の政党政治であるが、一方で、選挙の際に最大にして唯一の争点となった政策マターについて反対を唱えていたにも関わらず、踏み絵を踏まされた上で、安易に賛成を標榜する政党に復党するというのは、政治家の政治信念を簡単に曲げているようにも見え、よく分からない。

自民党側からこの事象を見た場合、たしかに衆議院に比べて参議院では与野党の議員数がなかなか拮抗しており、何人かの与党議員の離反により、昨年のように与党提案の郵政法案が否決されるような事態も起こってしまう。衆議院で大勝した後の選挙ということもあり、来年の選挙に向けた参議院自民党執行部の焦りというのは相当あるのだろう。造反議員を復党させることにより、彼らの集票力を利用して参議院一人区で勝つことができると踏んでいるようだが、果たして有権者はそんなに甘いのだろうか。「単なる数合わせではないか」「この間の衆議院総選挙はいったい何だったのか」などといった話になることによるデメリットの方が大きいように思う。

小泉前総理は、復党させると選挙で負けるとおっしゃっているようだが、彼の動物的直感は正しいと思う。円満にこの問題を解決するには、新たに大きな政治的な論点を作り出して、それに対して一致して行動する人を集めるというフィクションが必要だと思うが、そうすると現在の自民党内の意見が集約できるかどうかという問題が生じ、複雑化するだけのような気もする。さて、復党問題の決着と、来夏の選挙結果やいかに。


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11/18 武蔵村山のショッピングモール [ニュース]

ダイヤモンドシティが武蔵村山の日産自動車の工場跡地に都内最大級のショッピングモール「ダイヤモンドシティ・ミュー」を開業したとのこと。ダイヤモンドシティは、それぞれのショッピングモールに愛称を付けており、広島のは「ソレイユ」だったが、今回は「ミュー」とのことで、武蔵村山の「山」から取ったようだ。

このショッピングモールには、初めての試みとして、三越が低床型の百貨店を出店しているとのこと。どうもショッピングモールにある百貨店というと、アメリカのシアーズやメイシーズなどを連想してしまい、全然お客の入っていない「ムダなスペース」という印象があるが、日本ではこのような百貨店の郊外出店は成功するのだろうか。まあ、これまで新宿、池袋、立川に流れていた西東京一帯の人たちの休日の流れが抜本的に変わるわけだから、ターミナル駅で大百貨店同士の競争下に置かれ、じり貧となるよりは、人々の動線の変化に合わせて出店戦略を臨機応変に変えていくというのは一つの選択肢だろう。この三越、いわゆる「デパ地下」があるとのことで、少なくとも食品売場は繁盛するに違いない。


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11/15 60億円 [ニュース]

ポスティングシステムによる松坂との1ヶ月の独占交渉権はレッドソックスが約60億円で落札したとのこと。想像もつかない金額だが、レッドソックスの若いGMはどのようなバリュエーションで60億円という金額を弾き出したのだろうか?1ヶ月の交渉の結果、無事に松坂を3年契約10億円程度で確保できたとして、(割引率は無視すると)1年につき約23億円の支出となる。逆に、松坂入団によりレッドソックスが得るものは何か?フェンウェイはいつも満席なので、球場の入場料収入の増はたかが知れている。そうすると、15勝分の勝ち星、日本の放送局(NHK?)からの放映権収入、松坂のキャラクターグッズの売り上げ、WBCで活躍した投手の獲得による話題性くらいだろうか。個人的な感覚では、いくらプロスポーツの報酬がインフレ化しているアメリカであっても、これだけでは到底23億円には見合わない。やはりヤンキースから交渉権を奪うための嫌がらせ分のプレミアムが相当上乗せされていると考えてよい。ヤンキースが15勝を見込める投手を獲得することは、同地区のライバルであり、対戦も多いレッドソックスにとっては死活問題である。松坂の存在・不存在により地区優勝できるかどうかがかかっているのであれば、多少採算度外視で、いわば金持ちの道楽で高額入札したとしても納得できる。

いずれにせよ、レッドソックスは野茂がかつて在籍しており、日本人にとってもなじみが深く、ボストンのファンも暖かく迎えてくれる球団である。松坂にはぜひ頑張って、松井、イチローと歴史に残る対決をしてほしい。


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11/11 PS3 [ニュース]

プレイステーション3の発売日で、全国的にあっという間に売り切れとなってしまったというニュース。本当に供給が追いつかないのか、それともニンテンドーDSを見習って?顧客の飢餓感に訴えようとする戦略なのか、おそらくその両方なのだろう。ある程度の飢餓感を醸し出すのはマーケティングの常道とはいえ、これだけCMや店頭などで大々的に宣伝しながら、意図的に供給を絞るのは無責任な企業行動のようにも映る。発売日をもっと遅らせるオプションもあったのだろうが、任天堂のWiiが発売される前にできるだけアドバンテージを取っておきたいということで、これ以上遅らせることはできないというジレンマがあったのかもしれない。

PSP対ニンテンドーDSの勝負と同様、ソニーは技術力の粋を結集させたハイエンドマシンを、任天堂はよりユーザーの立場に立った(相対的な)ローエンドマシンで年末商戦に挑んできたが、これまでのつばぜり合いを見ていると、個人的にはどうも任天堂に分があるように思う。ソニーとしては、PS3が単なるゲーム機ではなく、ブルーレイディスクを搭載したエンターテイメントマシンということを強調したいのだろうが、その部分をどれだけ具体的に訴求させることができるのかが未知数である。

PLAYSTATION 3(60GB)

PLAYSTATION 3(60GB)

  • 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
  • 発売日: 2006/11/11
  • メディア: ビデオゲーム


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11/9 数字のマジック [ニュース]

携帯電話各社の10月末の携帯電話契約数が発表され、番号ポータビリティ制度を利用した契約変更について、大雑把にauが10万件増、ドコモが7万件減、ソフトバンクが2万件減とのことで、「au一人勝ち」との報道が新聞各紙で為されている。このように「万」という単位がついてしまうと新聞各紙が言うようにauがものすごく勝っているように見えてしまうが(限られたパイの中では実際そうなのだが)、携帯電話の契約総数が9,400万件であることを見せられると、新聞報道で受ける印象と比べると、その勝ちっぷりがそれほど大したことではないのが分かるし、孫社長の「想定内」という会見内容も単に強がっているだけというわけでもないのに気がつく。携帯電話顧客のパイオニア層が10月の1週間で制度導入に反応してキャリアを変えた結果が今回の調査結果ということなのだが、今後、現在様子見のフォロワー層がどのように動くのか、あるいは動かないのか、とりあえずは年末商戦の結果待ちだろうか。


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11/8 中間選挙 [ニュース]

アメリカでは今日が中間選挙の投票日。いつも思うのだが、平日に投票を行うというのは面白い。日本は休日に投票を行うのが暗黙の了解のようになっているが、仮に平日にやったとしたら投票率は上がるのだろうか、下がるのだろうか?個人的には、投票を口実に会社をさぼれるので、試みとしてやってみたら面白いと思うし、同様に考えるサラリーマンはたくさんいると思うのだが、どうだろうか。

実際の開票状況については、日本の報道は情報が遅いので、実はcnn.comで興味深く見ていた。日本の開票速報など足下にも及ばない出口調査結果の分析の情報量には驚かさせる。上下院とも民主党の圧勝で、改選議席が全体の1/3に過ぎない上院でさえも民主党がバージニアを取れば過半数を取れるという状況。ようやくアメリカ人もブッシュ大統領のでたらめぶりに気づき始めたということなのだろうか。それにしても二大政党制はダイナミックに議席が動くものである。たらればの話になるが、2000年の大統領選の際のフロリダ騒動の結果がゴアであれば、もしかしたら911は起こらなかったかもしれないことをはじめ、アメリカ史と世界史はかなりいい方に塗り替えられていたように思う。しかし、むしろ心配なのはこれから次の大統領選までの2年間がアメリカと世界にとって取り返しのつかない空白の2年間になるのではないかということ。アメリカの内政では景気が後退気味であることに加え、外政では北朝鮮の問題、イランの問題など相変わらず不安定で、日本の政権も対岸の火事では済まされないのではないか。


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11/2 桑田のメジャー挑戦 [ニュース]

下馬評どおり桑田が巨人を自由契約になり、メジャーに挑戦するのだという。某社主は例のごとく冷たいセリフを吐いていたが、桑田の野球に対する真摯な姿勢は評価されて然るべきだと思う。「もう往年の力はないのだからさっさと引退すべき」「指導者としてのポテンシャルは十分あるのだから、そろそろそちらの勉強をすべき」などといった無責任な評論家の意見は放っておいて、一度しかない人生を悔いのないように過ごしたいという強い想いをバネに就職活動を頑張ってほしい。たしかに、38歳という年齢もあり、はたしてメジャー球団の中で彼を受け入れてくれるところがあるのかどうか難しいと思うが、「意志あるところに途は通じる」でマイナー契約でも何でもよいからチャンスを掴んでほしいもの。


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10/30 伊藤園のタリーズ子会社化 [ニュース]

あまり大々的には報道されなかったが、先週、伊藤園がタリーズを経営するフードエックス・グローブ社の株式の過半数を総額約65億円で取得し、子会社化した。日本茶の世界で一流ブランドである伊藤園がスペシャリティコーヒーチェーンの一流ブランドを傘下に収めるというのは、同じ飲料関係という点では共通するが、直感的には意外感の方が大きい企業行動である。伊藤園の日本茶を好んで飲むセグメントとタリーズのコーヒーを好んで飲むセグメントというのはおそらくそんなに重ならないという意味でカニバライゼーション(共食い)はほとんどないのだろうが、逆にどのようなシナジーが生まれるのを考えたとき、ちょっと詰まってしまう。考え得るのは、タリーズのメニューにハイエンドの日本茶飲料を新たに加えること、伊藤園が細々と製造しているコーヒー飲料をタリーズブランドにして強化することくらいだが、果たして65億円の価値があるのだろうか。伊藤園もタリーズも最近は業績が頭打ちになっているということなので、何らかの打開策を求めたということなのか。

まあ、スターバックス・ジャパンの親会社がサザビーでありながら、両社が何かシナジーを生んでいるのかというと、そんな雰囲気は全然ないので、このような親子関係はコーヒー業界の伝統なのかもしれない。


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10/27 新庄、新庄、新庄 [ニュース]

ニュース、ワイドショー含め、日本シリーズの結果を伝えるニュースというよりも、新庄に焦点を当てて報じている。本人が「漫画みたいな話」というとおり、シーズンが始まったばかりの段階における引退宣言に始まり、日本ハムがあれよあれよという間にリーグ優勝し、そして昨夜の日本シリーズ優勝と相成った。新庄の野球を見られるのは今シーズンで最後ということに、巨人が早々に優勝戦線から離脱したこともあって、シーズンを通じて新庄の動向、そして日本ハムの動向にプロ野球報道は集中した。新庄は根っからの目立ちたがり屋で、人の注目を浴びることでますます光り輝き、力を発揮する人間なのだと思うが、本人もきっとそれを自覚しており、どうやったら人の注目をより浴びることができるのかを戦略的に考えているか、あるいは自前の嗅覚でもってかぎ分けているのだろう(おそらく後者)。さらに、何が普通の目立ちたがり屋とスーパー目立ちたがり屋である彼を差別化しているのかというと、新庄はとても運がよい人間なのだと思う。説明がつかないものを運で片づけるのはあまり好きではないが、世の中には間違いなく運のいい人と運の悪い人が存在しており、新庄は運のいい人のグループの中でもとびきり運がよい人に違いない。彼が今度はどのような役回りで人前に登場するのか、楽しみである。


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