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9/7 ナチュラル・ビート [経営]

日本マクドナルドの創始者である藤田田が高級サンドイッチチェーンとして展開しようとして頓挫・廃業した「プレタマンジェ」であるが、いつの間にか、そのプレタマンジェの日比谷店があった場所に「ナチュラル・ビート」という店があることに気づいた。僕が広島にいる間に入れ替わったのだろうか。ナチュラル・ビートは、プレタマンジェと同じコンセプトで、自然食材だけを使ったサンドイッチ・バーとのこと。プレタマンジェ時代は、サンドイッチがおいしくてわりと愛用していたので、気になって入ってみた。このナチュラル・ビートで売っているサンドイッチは、プレタマンジェ時代と包みだけを変え、中身は同じレシピのものがほとんどの様子。きっと心ある事業家が居抜きで藤田田からプレタマンジェの工場と店舗を買収したのだろう。コンビニのサンドイッチでは飽きてしまい、かつ、わりと昼食代を自由に使える層である独身・DINKSの若手サラリーマン・OLがメインターゲットとなるのだろうが、食の安全が声高に叫ばれる今日、出店戦略さえ誤らなければ、必ずや成功するビジネスモデルだと思う。


9/4 不在者投票にみる選挙コスト [経営]

来週の日曜日に投票に行けるかどうか不確かだったので、今日、不在者投票を済ませることにした。品川区内には15カ所くらい不在者投票のできる会場が設置されており、しかも連日夜8時まで開いている。それはそれで便利なのだが、その維持に要する費用も相当なものだろう。選挙対応というきちんと名目がつくものについてサービス残業を強いるわけにもいかないだろうから、残業代だけでもかなりかかっているはず。平日は区役所職員が交代で対応し、最小限の残業手当の出費で済むにしても、土日は5割増の休日出勤手当を支払わなければならない。僕らが行った会場には、中には居眠りしている人もいるほど暇そうな職員が8名ほど滞留しており、これを標準とすると休日1日につき、品川区全体で8名×15カ所×12時間でのべ1,440時間分の休日出勤手当を支給しなければいけないことになる。この試算を全国ベースに敷衍するといったいいくらかかることになるのだろうか。衆議院の定員は480名だから、1票の格差を考慮せずにものすごく単純に計算すると1,440時間×480名でのべ691,200時間分の休日出勤手当となる。5割増の時給を2,000円と仮定すれば、休日1日あたり約14億円という巨額の公費になる。僕が見たところ、少なくとも当直の職員は半分以下に削減することができる(極端に言えば2人くらいいれば十分)し、不在者投票所を半分くらいに減らしても、投票しようという意思のある人はきちんとするだろう。中長期では、インターネット投票も解禁すべきで、かなりの初期投資が必要だとしても、莫大な人件費と投票日の開票コストで早期に相殺されるのではないか。インターネット投票には、本人確認が担保されないという批判が根強いが、現状の投票方法でも替え玉投票を防止するシステムがきちんと構築できていない以上、この批判は当たらないのではないか。


8/23 任天堂のCM [経営]

最近、任天堂のスーパーマリオ生誕20周年のCMが集中的に流されている。最初のバージョンは、初代ファミコン(知らない人も増えているんだろうなあ)のコントローラだけが映り、何のナレーションもなく、懐かしいスーパーマリオの効果音とテーマソングが流れる。最後にスーパーマリオ生誕20周年の静止画像が出て終わりである。任天堂もなかなかのギャンブルに出たなあと思っていたら、最近は第2弾として、効果音とテーマソングはそのままながら、コントローラからケーブルが消えて一見昔のゲームウォッチを彷彿させるフォルムのゲームボーイミクロへ変化していくCM。これはうまいなあと思った。来週くらいからは第3弾のCMが始まり、発売日へ向けて徐々にムードを盛り上げていくつもりなのだろう。既にファミコンを卒業した世代をターゲットにしているのは明白で、このCMを見たら懐かしくなって思わずゲームボーイミクロを買ってしまう人続出だろう。ただ、対PSP対策としては有効な一打だが、ニンテンドーDSとの棲み分けが気になるところ。どうやってお互いを差別化するつもりなのだろうか。


8/14 富士フイルムのCM [経営]

富士フイルムの企業CMのセンスがよい。このCM、シリーズ化されているのだが、「あしたに続く写真」と題し、スピッツの「正夢」に乗せて、スポーツマンの半生を若い頃の1枚の写真と本人のナレーションで綴るというシンプルなコンセプト。これまで、宮里藍、杉山愛、古田敦也、三浦知良などが登場してきたが、いずれもすごく格好よくでき上がっている。電博のどちらかなのだろうが、一度作成者にお会いしたいものである。ところで、最近、富士フイルムの商品を買うことはほとんどないが、写真・映像のデジタル化に企業としてどういう対応をしているのか、ふと気になった。マクロ的に企業イメージをいくら上げても、肝心のミクロの商品がしっかりしないのでは意味がない。


6/21 駅のエスカレータ [経営]

今日も朝から大臣ブリーフ。ご機嫌はよかったものの、宿題をいただく。その他は淡々とした1日。

前から疑問に思っていること。駅の階段は、ホームから改札口へ向かう方向は幅が広く取ってあり、逆方向は狭くなっている。これは乗客のフロー(これから電車に乗る人のフローは一定の割合で細く長く続くが、電車から降りる人のフローは電車到着直後が一番大きく、急激に小さくなっていく)を考えればしごく当たり前のことである。しかし、最近バリアフリー化が叫ばれるようになり、駅にもエレベータやエスカレータの設置が進んでいる。階段併設型のエスカレータ、あるいは、エスカレータ3本設置型であれば、電車到着時の乗客の殺到を捌くキャパはあるのだが、階段を丸ごと同じ幅の上り下りのエスカレータ2本に入れ替えてしまった場合、電車到着時の乗客の殺到を捌く余裕がなくなる。したがって、多少エスカレータの速度を速めることによって多少なりとも混雑を緩和しようとしている駅もあるようだが、今度は安全性の問題が出てくる。設計段階において容易にこのような問題が発生することが分かっているにもかかわらず、どうしてこういう事態が発生してしまうのだろうか。一番簡単な解決策は、エスカレータは1本だけにして階段を復活させるという選択肢だろうが、せっかく設置したエスカレータを撤去するのは憚られるのだろう。他にも、1人幅のエスカレータと3人幅のエスカレータを組み合わせる方法だってあるはずであるが、これとて入れ替えには莫大なコストがかかる。せめて今後エスカレータを設置する駅だけでももう少し頭を柔軟にして対応してほしいものだ。


3/31 マクドナルドの新戦略 [経営]

マクドナルドが驚くべき戦略を発表。値下げは値下げなのだが、その理由が面白い。「1円単位の小銭のやりとりは煩雑で時間がかかるので、全部キリのよい価格にしてレジ前における客の滞留時間を短くし、客数をより多くこなすことで収益力を上げるため」なのだそうだ。たしかに、いつも客が並んでいるような繁華街の中心部にある店舗であれば、それだけたくさんの客を捌けるようになるのかもしれない。しかし、レジで客を素早く捌いたとしても、客席の容量が十分でないと座るために並ぶ人が増えてしまうだけ、つまりボトルネックの位置が変わるだけなのではないか。また、これは個人的な印象かもしれないが、マクドナルドは、むしろ、いつも空いている郊外型店舗と、昼食時だけ客が並ぶ店舗の方が圧倒的に多いのではないか。こういう店舗において客1人あたりの単価を下げるのは得策なのかどうか。まあ、当然マクドナルドの経営陣は厳密な分析をして、値下げ自体による客数の増加と、キリのよい値段にすることによる客の回転率の効率化の方がデメリットを上回ると判断したのであろう。マクドナルドの平成17年度の決算の数字がどうなるか見物である。

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